歯周病と糖尿病

歯周病の原因&症状まとめ

歯周病の原因となるのは、歯周病菌です。歯肉炎を引き起こす原因菌としてはアクチノマイセス・ネスランディ菌、アクチノマイセス・ビスコーサス菌などが知られ、歯周炎を引き起こす原因菌としてはプレボテーラ・インターメディア菌、ポルフィロモナス・ジンジバリス菌などが知られています。(歯科用無影灯

歯肉炎は歯茎、歯周炎は「歯周ポケット(歯と歯茎の隙間)」の炎症ですが、両方をまとめて広義の歯周病と捉えて構わないでしょう。

さて、歯を失うリスクが高いのは、歯周ポケットで進行する歯周病です。歯周ポケットの歯垢・歯石の中で歯周病菌が増殖すると、徐々に歯と歯茎が離れていき、歯周ポケットが拡大します。歯周ポケットが4mm以上になると、一般に歯周病と定義しています。

さらに歯周病が進行すると、最終的には「歯槽骨(歯を支える骨)」が溶けていき、歯がグラグラと揺れ始めます。このレベルになると、歯周ポケットは7mm以上に拡大し、多くは歯を失うことになります。ほとんどは自覚症状なしで進行していくため、「虫歯以上に歯を失うリスクが高い疾病」として注意が必要です。

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糖尿病の原因&症状まとめ

糖尿病には1型糖尿病2型糖尿病が存在していますが、一般に糖尿病と認識されているのは、2型糖尿病です。1型糖尿病は生活習慣と関係なく自己免疫性疾患などを原因としており、多くは子供のころに発症します。以上から、こちらの記事で「糖尿病」と記載するときは2型糖尿病を指しているものと捉えてください。

糖尿病が肥満・運動不足といった生活習慣に起因することは広く知られています。食事をすると血糖値(血液中の糖)が上がりますが、インスリンというホルモンの働きで次第に血糖値は低下します。しかし、日常的に過度の糖質を摂取していると、次第に血糖値が下がりにくくなっていきます。膵臓が疲弊して、インスリンを分泌しなくなるからです。

「血糖値を上げるホルモン」は、グルカゴン、アドレナリン、コルチゾール、成長ホルモンと複数存在しますが、「血糖値を下げるホルモン」はインスリン1つだけしか存在しません。生物は長い歴史の中で飢餓と戦い続け、進化を続けてきました。飢餓に対抗して「食べていないけれど血糖値を上げる」という手段は複数持っていても、飽食に対抗する手段には乏しいのです。(コントラアングル

こうして、高血糖の状態を解消できなくなると、血管が糖によるダメージを受けて動脈硬化が進みます。また、血管が傷ついたり詰まったりすることで、ほかの組織にもダメージは拡大します。目の網膜に血液が行き届かなくなる「糖尿病網膜症」、腎臓の「血液を濾過(ろか)する能力」が低下する「糖尿病腎症」、手足のしびれや感覚鈍麻(どんま)を起こす「糖尿病神経障害」など、さまざまな合併症が起こります。